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2種類あるハーレーのガスケットとは

マフラー

ガスケットとは、ハーレーの排気漏れを防ぐ為のパッキンです。
マフラーの繋ぎ目を固定する為のリング状のパーツで、一般的にマフラーと一緒に交換します。取り付ける場所は2箇所あり、エンジンとエキゾーストパイプの繋ぎ目と、エキゾーストパイプとサイレンサーの繋ぎ目です。材質は、コルクとゴムを混ぜ合わせた密着性が高いタイプと、頑丈な金属製の2種類があります。どちらのガスケットも、取り付けた時に変形するため、基本的に使い捨てです。

エンジンとエキゾーストパイプの間にあるガスケットの交換方法は、まず、フック式のピックなどで、古くなったガスケットを引っ掛けて外し、新しいガスケットを手で嵌めて位置を固定します。次に、ベアリングレースインストーラーを使って、力を加えながらガスケットを締めて終わりです。エキゾーストパイプとサイレンサーの間にあるガスケットは、マフラー交換と同時に行います。
まずエキゾーストパイプに付いたヒートシールドを外して、中を露出させます。
次に、古いガスケットをピックで外し、エキゾーストパイプに新しいガスケットを取り付けて固定します。
そして、新しいマフラーにマフラークランプを取り付けて、中に嵌め込みます。マフラーをボルトで締めてから、マフラークランプをしっかり固定します。最後に、さきほど外したヒートシールドを被せておしまいです。

マフラー

ガスケットの交換は、慣れれば10分ほどで完了します。ガスケットが破損すると、排気が漏れ、マフラーから大量の白煙が出たり、エンジンの熱が冷却水に伝わって水温が上昇し、オーバーヒートを起こす原因になります。また、燃料圧力がエキゾーストパイプの隙間から漏れてしまい、パワーダウンをしたり、最悪の場合、エンジンをかけることができなくなってしまいます。

ガスケットは、安全性の為に大切なパーツです。
状態を定期的に確認し、破損や変形が見られた際には、すみやかに交換を行いましょう。