ハーレーD.X.

ハーレー好きなら知っておきたい情報満載コラム

排気量を上げるメリットとボアアップをする時の注意点とは

マフラー

ハーレーと言えば、見た目のカッコ良さと力強い走りが魅力ですが、ライダーの中にはより力強い走りを求めて独自にカスタムを施す人も少なくありません。エンジンのカスタムには、大きくボアアップとストロークアップの2種類があります。一見すると同じようにも感じられますが、ボアは高回転、ストロークは低回転と得られる結果は真逆なので注意が必要です。ボアアップにはこのカスタムならではのメリットもたくさんあります。その一つが作業のシンプルさです。ボアアップは専用のピストン径に合わせたシリンダーの交換、もしくは内径のボーリング作業だけで完了します。

エンジンを完全に分解をせずに単純作業だけで済むため、細かい作業が苦手な人でも安心です。回転数を変えずにパワーだけが変更されるので、走行の感覚はそのままに力強い走りを手に入れられるのもボアならではの魅力と言えます。
ただし、注意すべき点もいくつかあって、その代表的な物がピストンの接触です。ハーレーの多くはV型45度の2気筒エンジンを採用しているため、カスタムでボアを広げ過ぎてしまうとピストン同士が接触してしまうこともあります。

ハーレー

ピストンが下がりきった時に接触しないかを確認することを忘れてはいけません。ボーリングで内径を広げる作業を選択する場合は、スリーブの厚みが影響して発熱量が増えてノッキングしやすくなることもあります。このトラブルを避けるためにも、スリープの厚みに余裕を持たせることが大切です。日本の道路交通法ではボアアップは認められているため、カスタム後も車検を通すことはできます。しかし、排気量のアップでバイクの構造自体が変わってしまうので、カスタム後は速やかに構造変更手続きを行わなければいけません。。